なごや色さんぽ#19【 むらさき麦 】
2019年05月01日 カラーコラム「なごや色さんぽ」カラーデザインマスターによるカラーコラム『なごや色さんぽ』
第19回目は、むらさき麦の紫です。愛知県岡崎市にあるむらさき麦畑をご案内します!
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【 むらさき麦 】
「ここも三河 むらさき麦の かきつばた」
江戸時代、東海道を往来した松尾芭蕉は、藤川一帯に広がる絶景からこの句を詠みました。
麦と言えば、小麦色。小麦のようなやわらかい赤みの黄色をイメージする方が多いかもしれません。しかし、藤川区にある麦畑は、紫色の麦が風になびかれ揺れています。
むらさき麦は大麦の一種で、その名のとおり茎から穂先まで紫色に染まります。
江戸時代以降月日の経過と共に一旦姿を消し、幻の麦となっていましたが、平成六年に愛知県岡崎市の藤川区で、その幻の「むらさき麦」を復活させました。
毎年見頃の5月には「むらさき麦まつり」が開催され、多くの方が訪れています。
お祭りでは、むらさき麦を使った、うどん・パン・クッキー・ビールなど様々な商品が並び、歴史・文化を感じられるスポットやイベントも楽しめます。
今年(2019年)のむらさき麦まつりは、5月11日です。
美しく実ったむらさき麦を眺めながら、ゆっくり藤川宿を歩いてみませんか?
byカラーデザインマスター 安藤里子