なごや色さんぽ#15【うなぎと呼ばれる由来】
2019年03月01日 カラーコラム「なごや色さんぽ」カラーデザインマスターによるカラーコラム『なごや色さんぽ』
第15回目は、一色のうなぎについてのお話です。
名古屋名物として全国的に有名となったひつまぶし。皆さんも一度は召し上がったことがあるのではないでしょうか。
その名古屋名物を支えているのが一色のうなぎです。
愛知県は全国で養殖うなぎ生産量第2位であり、そのほとんどが一色産です。
近頃、稚魚が取れなくなってきている中、愛知県だけでなく、全国各地へと出荷する重要な産業となっております。
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【うなぎと呼ばれる由来】
何故うなぎと呼ばれるのでしょうか。それは奈良時代まで遡ります。
日本最古の現存する和歌集『万葉集』に”ムナギ”として記載されています。これが始まりです。
諸説ありますが、胸(ムネ)が黄(キ)色い事から胸黄(ムナギ)と呼ばれ出しました。
うなぎの胸をよく見ると背と腹の白黒を分ける黄色の帯があります。
この黄色の帯をきっかけにムナギとなり、現在のうなぎという名になりました。
奈良時代から栄養バランスの取れた食材として食べられております。
夏バテ防止の土用の丑の日も奈良時代からです。
日本の人々に長年食べられてきたうなぎが、色をきっかけに名を付けられているとは。色が与える影響力を感じますね。
モノトーンのグラデーションの中に黄色の帯、もはや金色にも見えてしまう帯。
高級魚はあの美味しさだけでなく、外見からも高級感が滲み出ています。
生きているうなぎを見る機会は意外と少ないですよね。もし見かけたら黄色の帯があるかチェックしてください。必見です。
byカラーデザインマスター 山﨑泰規