なごや色さんぽ#13【神馬の白】
2019年01月16日 カラーコラム「なごや色さんぽ」カラーデザインマスターによるカラーコラム『なごや色さんぽ』
第13回、2019年初めのテーマは、「お伊勢さん」の名称で親しまれている伊勢の神宮、その神馬のお話です。
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【神馬の白】
伊勢の神宮(通称:伊勢神宮)は、正式には「神宮」という名称で、外宮(豊受大神宮)と内宮(皇大神宮)の2か所から成る神社です。
他の神宮と区別するために、地名(伊勢)を入れて呼ばれています。
神馬は、神が騎乗する馬として神聖視された馬の事で、外宮と内宮に、それぞれ2頭ずついます。全て皇室所有の牧場から贈られています。
一番最近ですと、2018年6月28日、内宮に「草新(くさしん)号」が、神馬として新たに奉納されています。(「空勇(そらいさむ)号」の後継)
神馬は、毎月1日、11日、21日の午前に「菊の紋章のついた馬着」を身にまとい、神前に見参します。それ以外は御厩(みうまや)で休んでいます。
しかし、休む時間は限られており、また、体調や天候によっては御厩で休んでいない日もあります。(実際、1週間前にも訪れましたが、お目にかかれませんでした…)
古くから日本における白色は、最も尊い色であるとし、白色の生き物は幸福を呼ぶとされています。よって、神馬は白色が多いそうです。
神宮にお越しの際は、参拝だけでなく、御厩にも気にかけてみてはいかがでしょうか。
(写真の神馬:この日、外宮の御厩で休んでいた「笑智(えみとも)号」です)
by カラーデザインマスター 足立 恵