なごや色さんぽ#11【スーパーフードかくふ、あなたの色は?】

2018年11月01日 カラーコラム「なごや色さんぽ」

なごやを中心に活動するカラーデザインマスターがお届けする『なごや色さんぽ』
第11回のテーマは魅惑の食材の色です。その名も・・・

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【スーパーフードかくふ、あなたの色は?】
あなたとの出会いはまさにOut of the Blue━青天の霹靂━。英語と日本語、話す場所は遠く離れているのに、同じ意味の言葉の中に同じ色!不思議・・・。あれ?今回のテーマの色は青?いえいえ、違います。今回のコラムの主人公、かくふの色です。

そもそもかくふって何?
義母が突然、「これ知ってる?」と食卓に出してくれたのが数年前。
すき焼き鍋の中でぐつぐつ揺れ動くあなた。・・・何これ?口に含んでまたびっくり。具材の出汁を全てしみ込ませもっちりジューシー、ものすごく美味しい!!
その日からすっかりあなた=かくふのとりこになったのでした。

かくふは角麩と書き、麩は麩でも生麩。腹持ちの良い存在感はおかずのお肉が少ない時に大活躍。
また高タンパク低カロリーといわれるので、万年ダイエッターな主婦には強い味方の食材なのです。

色は黄みの白。囲炉裏端に楚々と置かれた陶の器を髣髴させる、それはやさしいマットな白色です。
原材料名はグルテン、小麦粉、重曹とあり、人工的ではない自然本来の白色。
とはいえ豆腐の白でもないしうどんの白とも違います。この絶妙な色あいを単に白と括るのはあまりに残念、もう呼びましょう、あなたの色は「かくふ色」と。

さてこのかくふ、全国で売られていると思ったら、実は東海地方のローカルフードだとのこと。
名古屋のスーパーにきたら豆腐コーナーに直行をお勧めします。
今生まれた固有色名「かくふ色」、いつか慣用色名になりますように。

まだまだ続く名古屋生活、次の出会いは何色でしょう?

余談・・・ちくわぶ、ご存知ですか?これも麩の一種で、こちらは関東地方のローカルフードだそう。麩の世界、奥深いです。

byカラーデザインマスター 後藤紀子