なごや色さんぽ#6【ドラゴンズブルー】
2018年08月16日 カラーコラム「なごや色さんぽ」
カラーデザインマスターによるカラーコラム『なごや色さんぽ』
第6回目は、暑い名古屋がさらに熱くなる野球のお話です。
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【ドラゴンズブルー】
ここ愛知は古くから野球王国です。
現在開幕中の夏の甲子園では全国2位の優勝回数を誇り、予選から強豪ひしめき合う激戦区。
プロ野球では本拠地をナゴヤドームとする中日ドラゴンズも今期は松坂大輔投手が加わって、大いに盛り上がっています。
ドラゴンズといえば、青かと思いきや!基本的なチームカラーは、赤と紺。
というわけで、昔は赤や紺色を基調としたユニフォームが使われていました。
紺色は、日本の伝統色で古来から広く親しまれてきた色。紺よりもさらに濃い黒色に見えるほどの藍色のことは、藍を深く染み込ませるために布を搗つ(カツ:叩くという意味)ことから「カツ色=勝色」と呼ばれ、勝負事に縁起のよい色です。
では、「ドラゴンズブルー」といわれる明るいブルーはいつから?
ユニフォームに初めて明るいブルーが入ったのは、1963年のこと。黒や紺が主流となっていた時代にかなり斬新な色使いでした。翌年に東海地区で初めてのカラーテレビ放送が始まることを見越しての採用だったようです。当時もインスタ映えならぬカラーテレビ映え(?!)を意識したのですね!
2017年のシーズンからは、落合博満監督時代(2004年~2011年)を彷彿させるドラゴンズブルーのユニフォームが帰ってきました!
8年で4度のリーグ優勝と1度の日本一があった黄金時代です。当時と同じように強いドラゴンズ復活なるか?!
名古屋人にとってドラゴンズブルーは、寒色だけど熱い色です。
byカラーデザインマスター 松下恵美子