なごや色さんぽ#10【黄色&オレンジ色のビタミンカラー!】

2018年10月16日 カラーコラム「なごや色さんぽ」

カラーデザインマスターによるカラーコラム『なごや色さんぽ』
10回目は、近鉄名古屋駅から電車で30分、近鉄富田駅で乗り換える事が出来るローカル線、三岐鉄道のお話です。

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【黄色&オレンジ色のビタミンカラー!】
1931年の開業から87年を迎えた三岐鉄道。

名前の通り、三重県と岐阜県を結ぶ鉄道だと思っていたのですが、
実際は、三重県四日市市と三重県いなべ市間を走る「三岐線」と、三重県桑名市と三重県いなべ市間を走る「北勢線」の2線です。
元々は、三重県四日市市と岐阜県関ケ原を結ぶ計画があったようですが…名前だけ残っています。

私が利用している「三岐線」は、約30分に1本(平日・休日同じ時刻表)、
ICカードが一切使えない(切符は、厚紙のようなもので、自動改札機に通せない)、
毎日21時を過ぎると無人改札になる、車両数は最大で3両、基本ワンマン運転、元々西武鉄道で使用されていた車両を使用している…と、様々なレトロ要素があり、愛着が湧いてきます。

因みに、「北勢線」は、軽便鉄道で採用されたナローゲージ (762㎜)の、ミニサイズの鉄道で、全国で3路線 しか残っていないそうです。
車両の色について、三岐鉄道の鉄道部技術課の方に教えて頂いたところ、
「元々は暗めの塗装であったが、時代の感覚が変わり、快適性・安全性を重視して周囲の環境に対応する色、鉄道のイメージアップを図る為の明るい塗装、として選ばれた」とのことです。

車両の視認性が高まっただけでなく、「幸せの黄色い車両」と呼ばれるようにもなり、鉄道ファンに愛されています。

by カラーデザインマスター 足立 恵
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線路幅(ゲージ)が、国際基準の1,435㎜よりも狭い(ナロー)鉄道のことで、国内の鉄道では、JRが採用している1,067㎜よりも狭い線路幅を指すことが多い。
他に、四日市あすなろう鉄道、黒部峡谷鉄道。